ピッコマで公開されている【優しいあなたを守る方法】のネタバレと感想になります。
1話~4話までは無料で読めますが、まだ知らない方もいると思うので、1話から書いてます。
読んで気になった方は、ピッコマで4話まですぐに読めるので読んでみて下さい。
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第二話
結婚式の為ディトリアン出発
曇った空の下で2人の騎士がもめていた。
「使節団についていく!?
お前みたいなガキには、無理だ! 絶対許さないぞ!」
「覚悟はできてます!殿下の許可は頂きましたよ!」
2人の騎士が声を張り上げ揉めていた。
赤髪の騎士の名はバネッサ。もう一人の若い騎士はバネッサに向かって過保護だと主張していた。
そこに、ディトリアンが仲裁に入ったのだった。
バネッサはいい事ないのにと呟きながら顔をしかめ、若い騎士は顔を輝やかした。
ディトリアンは馬の支度をしながら、
出発の準備に時間がかかってしまって時間がない事を気にしていた。
そう考えてしまった理由は
もし結婚式に遅れたら聖女に何をされるかわからないからだ。
ディトリアンはこの結婚を承諾する際の事を思い出していた。
結婚に反対だった家臣の中に、先ほど若い騎士と揉めていたバネッサもいたのだ。
「本当にあの女を公妃にするつもりですか?
俺の甥っ子はあの女に亡き者にされたんです!
あいつを公妃にするくらいなら戦争をした方がましだ!」
そう言うぐらいバネッサはこの結婚に反対だったのだ。
ディトリアンはバネッサに説いた
「罪なき民に血を流させてはいけない」
その言葉に、バネッサは
「罪のない殿下が犠牲になるのはいいんですか?」と
「犠牲ではない。王として当然すべきことだ」
毅然とした態度で言ったディトリアンにバネッサはこれ以上言葉を続ける事は出来なかった。
その後も何度も同じやりとりをした。結果バネッサが折れたのだ。
そして彼は使節団としてついて行く事を決意したのだった。
出発
結婚を反対だと言わんばかりに雨が降り始めバネッサはため息をつく。
「ドラゴンの野郎!俺たちを見捨てやがって!」
八つ当たりをしていたバネッサに
嫌なら残る事を提案するディトリアン。
「嫌だなんて言ってませんよ殿下!?
ちょっと腹がたっただけです!」
ドラゴンが建てた国
かつてのゼノス公国は皇帝に引けをとらない強国だった。
ドラゴンの加護があった頃は・・・。
しかしある日突然
ドラゴンの加護が消えた。
そのせいか、人々は公国の衰退がドラゴンと関係があると考えた。
バネッサはイライラしながら考える。
ドラゴンたちが自分達を見捨てなければ、殿下がこんな結婚をすることは無かったんじゃないか。
そんなバネッサに先ほど言い争いをしていた若い騎士が話しかけた。
「なぜ、よりにもよって今なんでしょう?」
そう、もう雨季が始まろうとしていたのだ。
雨が降ると伝染病にかかりやすい、帝国に行く道も悪く
たどり着く前に怪我や最悪命も失うかもしれないと。
2人は考えてたどり着いた答えは
この使節団を無事に着かせる気が帝国にはないのだと。
そんな彼らの肩にディトリアンが安心させるように手を置いた。
「備えは万全だ。帝国の望み通りにはさせない」
その後、小さな事故はあったものの準備をしっかりしていたお陰で無事切り抜けた。
その事に調子に乗ったバネッサは勢いよく走り滑って脚を怪我したのだった。(骨折)
ちょっとした事故もあったのだが、結婚式2日前全員無事に帝国の首都に着いた。
たった一人を除いて。
エノックの負傷
使節団で一番若いエノックが魔獣との戦いで負傷したのだ。
バネッサと揉めていたあの若い騎士だ。
ディトリアンはエノックの様子を見に訪れた。
横たわるエノックの顔色は真っ青
雨季で傷の治りが遅いのだ。だが、ディトリアンは城に入城さえるれば
治療が出来るはずだと考えていた。
治療さえすれば、エノックは助かるのだと。
ディトリアンはエリックにあと少しでいい薬が手に入るからと安心させる。
エノックは傷の影響でか熱が出てきていた。せき込むエノックを残し外に出るディトリアン。
そこに沢山の薬を袋につめったバネッサが走ってきた。
ディトリアンは袋の中を確認すると、そこには胃薬が・・・それを指摘すると
バネッサは何がいいのか分からず全部持ってきたと
バネッサ曰く、「いろいろ飲めばどれか一つは効くでしょう」との事。
その言葉に、「咳が止まる前にエノックの息の根が止まるぞ」
ディトリアンはバネッサに言った。
バネッサは、殿下に今のエノックの状況を詳しく話した。
エノックが血を吐いたのだと。その姿に亡くなった甥っ子を重ねて怖くなった事を・・・
ディトリアンはエノックはお前の甥じゃない。心配するなと声をかけましたが、
バネッサの恐怖心を解いてあげることは出来なかった。
ディトリアンは帝国に着いたら、医者や神官の手を借りようと提案する。
その言葉にバネッサは、助けてくれないと言うが
自分は2日後には婿になるのだから、そのぐらいはしてくれるだろうと。
バネッサはハッと気が付いた。一番つらいのは自分ではなく殿下だと。
入城拒否
「あんまりです」
悲痛な声をだすのはバネッサだ。
医者も呼んでもらえず。降り続ける雨の中、使節団は何時間も待たされていた。
バネッサは門を松葉杖を振り回し門をたたく。
それを、騎士の一人が止めた。
その現実に、ディトリアンは絶望した。
帝国の冷たい態度は彼にも予想はしていた。今までもそうだったから
だが、患者がいて生死をさまよっていると伝えたにもかかわらず
手を差し伸べないとは思ってもみなかったのだ。
私たちが何をしたのだ!そんなどす黒い感情がディトリアンの心の中に渦巻く。
どうしてこんな仕打ちができるのか
2日後には聖女の娘と結婚するのだぞ!
もし、私が、我を忘れて彼女を傷つけてしまってらどうするつもりなのか?
そう考えたが、ディトリアンは空しく言葉を出した。
「できるわけないな」と
ヨゼフィーナは知っているのだ
ディトリアンが娘に手を出せない事を
そんな事をすれば公国と帝国は争う事により、沢山の民を失う。
公国が帝国に勝てない事はディトリアンは痛いほどわかっていた。
降り続ける雨を浴びながら今は耐えろと手に力を入れた。
感想
今回も聖女の悪さが分かる話でしたね。も~人としてどんなんだ?
これほどまでに聖女の称号から遠い人もなかなかいないような・・・。
バネッサが調子乗ってこけて骨折してしまう所とかはクスっと笑ってしまいましたが、
その後、エノックが負傷したと分かって読んでいた私も心配してしまいました。
絶対、助けないでしょ!!と私も思っていたらやっぱり!!
バネッサにめちゃ同意してしまった私は悪くない!!
そして、ようやく着いたのに、何時間も外で待機ですと!!!
医者や薬ぐらい渡してあげてもいいじゃん!!読んでいてバネッサのように私も門を叩きたかった!!
一緒に聖女に戦いを挑もう!!と何回思った事やら。
ディトリアンの耐えてる姿は見てると辛い(泣)このさきも気になります。
どうなっていくのでしょうか?
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